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2024年3月28日

ハードディスク(HDD)からカチカチ音がする原因とは?対処法や注意点を解説

HDDから普段は聞かない「カチカチ」と音がして、困ったことがある人は多いでしょう。カチカチ音がするときには、HDDが物理的に壊れている可能性があります。この記事では、HDDの異音の原因や対処法、注意点などを解説します。HDDにトラブルが発生した際に、ぜひ役立ててください。

ハードディスク(HDD)からカチカチ音がする原因

ハードディスクの構造とは

HDDは、データを記録するディスクと複数の駆動部分で構成されています。駆動部分のディスクを動かす「スピンドルモーター」と、ディスクに情報を読み書きする「磁気ヘッド」から成り、このパーツが超高速で動いています。記録面であるプラッタと磁気ヘッドで情報を読み込んでおり、レコードと似たような仕組みです。

HDDは、磁気ヘッドが円盤に触れておらず、ギリギリのところで読み取っています。消耗品であるプラッタと磁気ヘッドは、経年劣化や衝撃で破損することがあり、使用頻度にもよりますが、HDDの寿命は3〜5年が一般的でしょう。

ハードディスクから異音が発生する原因

HDDからの異音はさまざまであり、発生する原因も広範にわたります。異音が発生する主な原因を解説します。

ハードディスクから異音がするのはなぜか

HDDからの異音の多くは、物理障害が発生している可能性が高いといえます。物理障害とは、プラッタや磁気ヘッドなどのHDDのパーツが、物理的に破損し正常に起動しないことを指しています

物理障害の原因は、落下による衝撃や経年劣化などが考えられ、パソコンに接続していてもエラーメッセージが表示されることもあるでしょう。HDDの物理的な破損にはどのようなことが考えられるのかについて、以下にて詳細を解説します。

磁気ヘッド障害

HDDの磁気ヘッドとは、記録面にデータの読み書きをする装置です。磁気ヘッドの障害は、「カチカチ」「カタカタ」などの異音を発し、不規則な動作になります。プラッタが傷つくため、重度の物理障害の発生率が高まり、修復やデータ復旧のハードルが上がることが特徴です。

磁気ヘッドの誤作動

磁気ヘッドが破損すると、HDDの動作に必要なファームウェアが読み込めません。同じ場所を繰り返し往復し続け、搭載されたアームがストッパーに接触することで、カチカチ音が発生します。書き込みができないため、データ復旧業者に、磁気ヘッドの交換と修復を依頼する必要があります。

「カチカチ」の他にも、「カタカタ」や「カコンカコン」と音を鳴らすこともあります。

磁気ヘッドがディスクに接触

カチカチ音に加え、「シャーシャー」という擦れた音が同時に発生した場合は、危険な状態です。早急に通電を止めましょう。ディスクに接触すると、プラッタに傷がついてしまう可能性があります。普段触れないはずのものが触れることで、プラッタに傷が入り、修復は困難になります。

磁気ヘッドの誤操作よりも厄介な障害であり、データ復旧は、技術力のある専門業者に依頼するとよいでしょう。

ファームウェアの異常

ファームウェアという動作を制御するプログラムに、異常が発生しているケースがあります。ファームウェアが破損している場合は、磁気ヘッドがモーターに対して指示を与えられません。アームがストッパーに当たることで、異音が発生しています。磁気ヘッド障害と同様のカチカチ音が発生するため、区別しにくいことが特徴です。

メーカーや製品、製造時期により構造が異なり、正確な手順で復旧作業を行わなければ、復旧は困難です。HDDからのデータ復旧を業者に依頼する際には、業者選びに失敗すると、不必要な開封作業が行われてしまいデータの損失が懸念されます。

プラッタの経年劣化

磁気ヘッド障害の次に割合が高い原因が、不良セクタといわれる異常です。セクタは、HDD上でデータを記録する最小単位であり、不良セクタは、データの読み書きができなくなったセクタのことを指します。

HDDには不良セクタが存在しており、その部分を回避してデータの読み書きをしているため、経年劣化による異常が増加します。回避命令が不十分になった磁気ヘッドが、無意味な作業を繰り返す状態です。HDDに備わっている保守機能が働かなくなるため、注意が必要です。

ハードディスクの物理障害

HDDの異音は、「物理障害」により発生します。「物理的障害」「落雷によるショート」「経年劣化」などの理由が考えられます。パソコンに接続してもエラーメッセージが表示されたり、フォーマットを要求されたりするため、正常に認識できません。HDDは、ナノ単位で動作しており、わずかな埃が付着するだけで、読み書きが不可能になります。

物理障害は自力での修復が困難

物理障害の修復は、精密機械を復旧する高度な専門設備や、膨大なデータ復旧件数において高度な解析技術が求められます。機器を正常に戻したい場合は修復業者に、データを取り出したい場合はデータ復旧業者に、それぞれ依頼することがおすすめです。開封や部品交換のための設備が必要不可欠といえます。

ハードディスクのスクラッチ

スクラッチとは、HDDで情報を記録するディスクに傷がついた状態です。少しの衝撃でも磁気ヘッドがディスクを擦りやすく、データ面にスクラッチ(引っかき傷)を発生させるため、データ復旧は、最高難易度の技術が必要といわれています。

スクラッチの状態で何度も使用すると、ディスク上の傷が深くなり、データの取り出し自体ができなくなる可能性があります。スクラッチ障害が発生した場合は、自力での復旧作業はできません。その場合は、スクラッチ障害を復旧できるデータ復旧業者に依頼しましょう。

ハードディスクから発生する音の種類

HDDからさまざまな動作音が発生するなかで、異音と正常音を正確に聞き分けることが重要です。HDDから発生する音の種類について解説します。

カチカチ・カタカタ

HDDから「カチカチ」「カタカタ」と異音がする場合は、磁気ヘッド障害やプラッタの接触でデータが傷ついている可能性があります。「カチャカチャ」「カックンカックン」と異音が発生した場合には、重大な障害が発生しているケースがあるため、使用を中止することが重要です。

メーカーに相談し、「修理が必要」と判断された際は、データ消失の有無を確認しましょう。修理を依頼することで、基本的にデータは損失します。

ガキッ・キュルキュル・カコンカコン

HDDから「ガキッ」「キュルキュル」「カコンカコン」と異音がする場合は、物理的障害が発生している可能性があります。放置し続けていると、データ消失につながります。電源が入っているだけで状況が悪化するため、電源を切ることが重要です。「コトコト」「チリチリ」「カッコン」と異音がするケースもあります。

シーッ・シャー

HDDから「シーッ」「シャー」と異音がする場合は、部品同士が擦っており、ディスクの回転に異常をきたしている可能性があります。擦れていたり引きずったりするような音が聞こえます。

スクラッチ障害になる確率が高いことから、異音がした時点で操作を停止することが大切です。使用し続けると、傷の具合が悪化し、データが入っている部分が削られるため注意が必要です。

ジジジ・プップップッ・ププププッ・ジー

HDDから「ジジジ」「プップップッ」「ププププッ」「ジー」と異音がする場合は、HDDを落としてしまったり停電でパソコンの電源が急に落ちてしまったり、シャットダウンしたときなどに発生します。磁気ヘッドや吸着モーターの異常であることが多く、HDDに耳を近づけないと聞こえないため、気づかないケースがあります。

磁気ヘッドとプラッタが接触したままの状態であり、通電し続けることで酷くなります。電源を切り、通電させないことが重要です。

ブー・ビー・ブーブー・ビービー

HDDから「ブー」「ビー」「ブーブー」「ビービー」と異音がする場合は、プラッタを回転させるモーターが壊れている可能性があります。聞き分けが難しい音であり、HDDを分解して原因特定が必要なため、自力での対応は難しいといえます。データ復旧業者に依頼をすることが無難です。

音が全くしない

HDDを入れても動かなかったり、動作音がしなかったりすることがあります。音がしない場合は、モーターがディスクを回転させ、一定の速度まで上げていく作業において、障害が発生している可能性が高いでしょう。HDDを回転させているモーターや、モーターの動作命令をするPCB基盤に障害が発生すると、ディスクの回転が不安定になります。

HDDの物理的障害に分類され、起動を続けると状態が悪化するので注意が必要です。自力での修復が難しいため、専門業者へ依頼することが望ましいといえます。音がしないケースでは、USBケーブルや電源のトラブルではないものの、モーターや基盤の障害の可能性を疑いましょう。

ハードディスクの正常な音とは

HDDの正常な音を知っておくことで、異常音を的確に判断できる可能性が高まります。HDDの正常な音について解説します。

カリカリ・ジージー

HDDからの「カリカリ」「ジージー」という音は、シーク音と呼びます。HDDがデータの読み書きをする際に、発生しています。正常に動いている証拠であり、問題はありません。この音が鳴っているときに、振動を与えたりシャットダウンをしたりすると、物理障害を引き起こすことがあるため、常に慎重に扱うことが大切です。

ブーン・ブオーン

パソコンからの「ブーン」「ブオーン」という音は、パソコンの熱を逃す冷却ファンの動作音です。HDDから発生している音ではありません。音が大きい場合は、経年劣化が進んでいる可能性があるため注意が必要です。最悪なトラブルを避けるためにも、早めにバックアップをとったり、クリーニングをしたり、臨機応変な対応が求められます。

ハードディスクの異音への注意点

HDDの異音は、パソコンの周辺機器にも影響を及ぼす可能性があるため、正確な対処が必要です。HDDの異音がした場合の対処法で、注意すべき事項について解説します。

通電し続けない

「カチカチ」「カタカタ」と音を発しているときは、内部で不具合が発生しています。そのまま通電し続けると、磁気ヘッド部分が折れディスクにも傷をつけてしまいます。CDやレコードに傷がつき再生ができない状態と同じです。

プラッタに傷や溝などが生じることが多く、HDDに傷がつくとデータ復旧や修理が難しいといえるでしょう。異音が聞こえた場合は、電源を切り、通電をしないことが重要です。

電源のON・OFFを繰り返さない

電源のON・OFFは、HDDにとって最も負担をかける動作です。異音が発生したときは、電源のON・OFFや再起動の繰り返しは避けます。簡単にできるため行いがちですが、この行動を続けることで、復旧可能だった障害が不可能な状況に陥ることもあります。

初期化をしない

外付けHDDの場合は、障害が発生すると「フォーマットする必要があります」と、エラーメッセージが出ることがあります。このとき、「はい」をクリックしないように注意してください。クリックしてしまうと、保存しているデータが消失する可能性があります。バックアップをする場合も、ディスクに負担がかかりデータの認識ができなくなります。

HDDのトラブルの解決方法で、初期化やバックアップを行うことも1つの手段ですが、問題の解決には至らないケースが多いといえるでしょう。

他のパソコンにつながない

HDDを他のパソコンにつないでも、異音の発生は解決しません。通電するとHDDに負荷がかかり症状が酷くなります。状態が酷くなると、2度とデータを取り出せなくなることもあるため、意味のない繰り返しの接続は避けます。

分解はしない

HDDは精密機器のため、通常の環境下において開封や分解は止めましょう。プラッタに埃が付着することで、データの復旧ができません。ディスクはウイルスの直径よりも薄く、手によって少しでも曲げてしまうと傷がつきます。1度分解されたHDDは、メーカー保証の対象外になる他、専門業者に依頼しても断られる可能性があります。

HDDの分解作業は、高度な技術が必要であり、個人ではトラブルの原因特定が困難です。開封時は、清浄な「クリーンルーム」という特殊設備のある業者に依頼し、自力での開封はしないことが大切です。

ハードディスクを叩かない

HDDが動かない状態では、叩いて動作確認をするケースがありますが、HDDを叩くことは危険です。HDDは、世界一精密な機器といわれているため、少しの衝撃で障害が発生します。物理状態を引き起こすと異音が発生するので、慎重に取り扱うことが重要です。

叩くことで、内部パーツの損傷が悪化する可能性があり、データ復旧が困難になるため、HDDから異音が発生しているときは、慎重に扱いましょう。

異音が発生しても、データ復元ソフトや復元ツールは物理的障害においては、対応していません。データ復元ソフトを使用することで、強制的にスキャンしている状態となり、機器に負担がかかります。スキャンを繰り返すと、HDDの状態が悪化し復旧が困難になる可能性があります。

「チェックディスク」や「デフラグ」など修復ツールの使用においても、HDDの状態が酷くなるばかりで、意味がありません。大事なデータが入っている場合こそ、通電させないことが大切です。

ハードディスクから異音が発生したときの対処法

HDDから異音がしたときの対処法にはいくつかあります。HDDが使用できない状況を回避するための、主な対処法を解説します。

通電を止める

HDDの障害が悪化しないように、通電や操作を止めることが重要です。通電を続けてしまうと、HDD内部の故障度合いが酷くなり、異音が大きくなるため注意しましょう。

バックアップは慎重に判断する

バックアップをする際は、HDDに負担がかかり途中で停止するケースがあります。バックアップができなくなる可能性があるため、慎重に判断することが求められます。異音が発生しているときは、大きな障害である場合が多く、少しの操作で取り返しのつかない状況になるので、注意が必要です。

パソコンやHDDを優先したいなら「修復業者」に相談する

HDDから異音が発生したら、専門業者への修復依頼も視野に入れましょう。修復業者には、データよりもパソコンやHDDの使用を優先したい場合に、依頼をすることがポイントです。修復業者は、修復の過程においてデータの消去と初期化をするため、大切なデータが残っているときには向いていません。

HDDの修復の目的は、パソコンを使用できるようにするためです。修理業者に相談や依頼をすることで、機器の動作を正常に直せます。

データ修復を優先したいなら「データ復旧業者」に依頼する

HDDに失いたくないデータがある場合は、データ復旧の専門業者に相談しましょう。HDDに発生している障害をエンジニアが正確に診断し、故障の特定ができるため、データ復旧業者では、物理障害からのデータ復元が可能です。

データ復旧業者は国内に多く存在していますが、技術力には大きな差があります。どの業者に復旧を依頼しても、完璧になるとは限りません。業者選定は、慎重に行ってください。以下にて、データ復旧業者を選ぶ主な基準について解説します。

データ復旧業者を選ぶ基準

HDDのデータを修復するためには、データ修復業者に依頼します。どこに依頼をしたらいいのか分からないケースも多いでしょう。業者選びの基準をおさえておいてください。

復旧実績が明記されている

多くの業者は、復旧実績を公式サイトに掲載しています。客観的に判断できる数字で明記している業者は、信頼性が高いといえるでしょう。数字が明確化していない業者は、高い技術者を有していない可能性あります。「国内最高レベル」のような言葉のみで実績公開をしている業者には、注意が必要です。

メーカーや購入店で復旧ができなかったHDDの復旧実績がある業者においては、技術力が高いと判断できます。

復旧設備や情報のセキュリティ管理が徹底している

データ復旧業者のなかには、外注に依頼する企業もあるため、自社内に専門設備がある業者を選ぶことがおすすめです。独自技術やAI技術を有している業者は、高い技術力があるといえます。情報の守秘義務やセキュリティ管理の徹底や、クリーンルームを完備していることが、重要視するポイントです。

まとめ

HDDから異音が発生したときは、HDDが危険な状態であることが多く、適切な対処が必要不可欠です。通電し続けたり再起動をしたりするだけでも悪化してしまうため、HDD内に大切なデータが入っている際には、操作や作業は避けます。

自力での復旧や修理よりも、メーカーや購入店、修理業者に相談することがおすすめです。高い技術をもつ業者を選ぶことで、解決策が見つかり、データの損失を防げます。

HDDのトラブルに関しては、AOSデータ復旧サービスセンターをご検討ください。確かなスクラッチ・メモリ復旧技術を誇り、メーカーとの業務提携も行っております。コンサルタントが電話・メールにてフォローするため、お気軽にお問い合わせください。

kosuga

執筆者
小菅 大樹(Kosuga Daiki)

■執筆者情報

・会社名:AOSデータ株式会社
・部署名:データ復旧事業部
・略歴:2015年に入社。物理障害復旧部門の立ち上げを行い、HDD・SSD・Flash Mediaの内製化を行った。自身でも1万台以上の物理障害の復旧を成功させている。
・保有特許:特開2017-188178(https://ipforce.jp/patent-jp-B9-6450702
・過去の講演:車載組込みシステムフォーラム(ASIF)様にて、「ストレージの物理障害対応と車載機器へのデジタルフォレンジックの活用例」をテーマに講演。(https://www.as-if.jp/skillup-seminar-2021-3.html
・所属団体:NPO データ復旧技術研究会

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