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データ復旧

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2024年5月27日

停電後のデータ復旧方法やNAS・サーバーのデータ消失の防止策を解説

停電が発生すると、データにアクセスできなくなったり、ファイルやフォルダを開けなかったり、さまざまなトラブルになる可能性があります。この記事では、停電でトラブルが発生する原因や、データ復旧の方法、事前にできる対策を紹介します。併せてデータ復旧会社の選び方についても解説します。ぜひ参考にしてください。

停電後のデータ復旧方法

停電で起きるトラブル

停電によりNASやサーバーに以下の症状が見られる場合は、トラブルが発生している可能性があります。

  • ・データにアクセスができなくなる
  • ・共有の特定フォルダ、ファイル以外開けない
  • ・アクセスランプの点滅
  • ・エラー音を発している
  • ・異音がする

これらの症状は、サーバーのストレージが破損している可能性があり、状態が悪化するケースもあるため、早急な対応が必要です。サーバー本体に異常が見られなくても、ネットワーク接続に問題が発生していることも考えられます。

停電でデータ復旧が必要になるトラブルが起きる原因

停電によるトラブルのなかには、データ復旧が必要になるものもあります。その主な原因について解説します。

内蔵ストレージが故障するため

サーバーが稼働中に停電が発生すると、内蔵ストレージに過剰な負荷がかかり、故障につながります。HDDのプラッタに磁気ヘッドが当たって傷ついたり、磁気ヘッドが固着したりするなど、物理的な故障が原因となる場合があります。データが消失することもあるため、個人での対処が難しいケースがほとんどです。

ファイルシステムや制御システムが破損したため

停電後は、システム周りの不具合が発生している可能性があります。ファイルシステムや制御システムの破損だけではなく、RAIDが崩壊したり異常が生じたりします。個人でトラブルを解決しようとすると、かえって状態が悪くなることがあるため注意が必要です。データ復旧業者への相談も視野に入れましょう。

サーバー内部の基板が損傷しているため

停電の復旧後は電流が流れた際に、過電流が発生します。過電流とは、電気回路に過剰な電流が流れることです。過電流が原因となり、回路がショートしてサーバー内部の基板が破損するケースがあります。データにアクセスできない、データが損失するといったトラブルにつながります。

停電のトラブルが起きたときにデータ復旧する方法

停電によるトラブルが発生したときには、どのような対応が必要なのか悩んでいる人も多いでしょう。データを復旧させる方法を解説します。

自分で対処する

音やランプの点滅を確認して、普段と異なる状態になっている場合は、早急にサーバーの電源を切ります。サーバーの再起動を繰り返すと、さらなる不具合につながる場合があるため、電源のONとOFFは、1度だけ試しましょう。ファームウェアの破損の場合は、アップデートにより改善する可能性がありますが、確実性の低い対処法といえます。

データ復旧業者に依頼する

データを取り出したいときは、データ復旧業者に依頼することがおすすめです。個人で修復させようと試みても、状態が悪化する恐れがあり、物理的な破損や損傷は自力での対処は難しいといえるでしょう。専門の業者であれば、個人では対応できない事象でも対処してくれる可能性があります。データ復旧業者の選び方については後述します。

停電でデータ復旧するときの注意点

停電によるトラブルでデータを復旧するときには、いくつかの注意点があります。主な2つの注意点を解説します。

HDDを取り出さない

停電によるトラブルで、共有フォルダやファイルにアクセスできないことがあります。データの消失を高めるリスクがあるため、内蔵されているHDDを取り出して、直接パソコンにつなぐ方法は避けましょう。「フォーマットする必要がある」とエラーメッセージが出たり、情報が上書きされてデータが復旧できなくなったりする恐れがあります。

たとえHDDを交換しても、データが元に戻るかは保障できません。最悪のケースでは、HDDを取り出せない状況に進展することもあるため、注意が必要です。

停電解消後、即座に電源を入れない

停電が発生すると、慌ててしまうこともあるでしょう。トラブルを防ぐためには、落ち着いた対応が必要です。慌てて操作や作業をすることで、NAS本体やデータが保存されているHDDが、ダメージを受ける可能性があります。ブレーカーが落ちたときは、先にブレーカーの電源を入れてから、機器の電源を入れます。

停電のトラブルを防ぐための対策

停電によるサーバーのトラブルを防ぐためには、日ごろから対策しておくことが重要です。簡単にできる対策を解説します。

バックアップを定期的に取得する

定期的にバックアップを取得しておくことで、停電後の復旧作業がスムーズに行えます。バックアップは、「3-2-1ルール」がおすすめです。「3-2-1ルール」は、データをコピーして3つ持ち、2種類以上の異なる媒体に保存する方法です。1つのデータは、遠隔地に置きます。ヒューマンエラーを防ぐためには、自動のバックアップを設定しておくとよいでしょう。

UPSを利用する

USP(Uninterruptible Power Supply)とは、無停電電源装置のことです。停電発生中は、USPに内蔵されたバッテリーから電力を供給し、サーバーを動かせます。一時的な給電により、安全にシャットダウンができるため故障を防げます。タコ足配線は、故障につながる可能性があるため、注意が必要です。

計画停電前の準備

事前に、いつ停電するかが、わかっている計画停電の場合は、準備が必要です。事前準備の詳細を解説します。

社内に計画停電を周知する

計画停電があることを、社内に周知することが重要です。計画停電の1〜2週間前と当日に、計画停電を実施する旨を周知します。周知する内容は、計画停電を実施する日時、計画停電前の準備、計画停電による影響を伝えます。電子機器の電源を落とす旨を、注意事項として周知することが必要です。

電子機器の停止方法を共有する

機器によって電源を切る方法は異なるため、それぞれの停止方法を共有しておきます。電源を切る順番も併せて共有しましょう。クライアントパソコン、サーバー、USPの順番に電源を落とすことがポイントです。

サーバーの電源を切り、電源ケーブルも抜く

自然災害や電力会社などのトラブルによる停電ではなく、あらかじめ決まっている計画停電では、事前にサーバーの電源を切り、電源ケーブルを抜いておきます。電源を切っていても、電気が流れ込んでしまう恐れがあるためです。電源を抜いておけば、復旧後の過電流によるトラブルを回避できます。

通電後、15分ほど待って電源を入れる

停電復旧後は、電力が不安定になっている可能性があるため、作業は慎重に行います。15分ほど待ってから電源を入れます。電源を入れる順番は、USP、サーバー、クライアントパソコンであり、電源を切る順番と逆に行うと覚えておきましょう。

データ復旧業者の選び方

データ復旧業者は、全国に100社以上あるといわれています。技術力があり、信頼性が高いデータ復旧業者の選び方を解説します。

復旧実績が明確な業者を選ぶ

具体的な復旧事例や実績数を確認することが重要であり、多くの業者は公式ホームページにて公開しています。曖昧な言葉のみを使用し、具体的な復旧実績について公開していない業者には注意が必要です。

データ復旧率は、業者によって算出基準が異なります。Webサイトで、高いデータ復旧率を謳っていても、トラブルになるケースもあるため慎重に選びます。根拠のない「データ復旧率」を宣伝する業者に依頼する際は、念入りな見極めが必要です。
※参考:データ復旧サービスのガイドライン | 一般社団法人 日本データ復旧協会-DRAJ

自社のみで作業する業者を選ぶ

データ復旧業者には、一貫して自社で作業を行う業者と、他社に作業を委託する業者があります。作業を別業者が行う場合は、作業内容を把握できなかったり、情報の齟齬が発生したりすることで、誤った処置が行われ、データが失われるリスクがあります。また、受け渡しに時間がかかるケースもあり、急ぎで依頼したいときには向いていません。

データ復旧金額の目安

停電によるトラブルのために、データ復旧を業者に依頼する場合は、ディスク容量や難易度、作業工程数などによって費用は異なります。データの障害は、データー上の故障である「論理障害」と、本体破損による「物理障害」の2種類に分類にされます。物理障害の場合は、復旧難易度が高いため、軽度の故障で5~10万円、一般的には10~25万円ほどの費用が目安です。また、NASやサーバーなどのマルチドライブの場合はさらに高額になり、100万円前後の費用が発生する場合があります。

まとめ

停電によるサーバーのトラブルは、災害の多い日本では避けられません。バックアップを日常的に行うことで、停電によるデータ破損は最低限に抑えられます。

自己解決ができない場合は、データ復旧業者への依頼が最適な解決策といえます。しかし、さまざまな業者があるため、業者選びのポイントを把握しておくことが重要です。高い技術をもつ業者を選ぶことで、解決策が見つかりデータの損失を防げます。

停電時のデータ復旧に関しては、AOSデータ復旧サービスセンターをご検討ください。確かなスクラッチやメモリ復旧技術を誇り、メーカーとの業務提携も行っております。コンサルタントが電話やメールにて丁寧にフォローしておりますので、お気軽にお問い合わせください。

kosuga

執筆者
小菅 大樹(Kosuga Daiki)

■執筆者情報

・会社名:AOSデータ株式会社
・部署名:データ復旧事業部
・略歴:2015年に入社。物理障害復旧部門の立ち上げを行い、HDD・SSD・Flash Mediaの内製化を行った。自身でも1万台以上の物理障害の復旧を成功させている。
・保有特許:特開2017-188178(https://ipforce.jp/patent-jp-B9-6450702
・過去の講演:車載組込みシステムフォーラム(ASIF)様にて、「ストレージの物理障害対応と車載機器へのデジタルフォレンジックの活用例」をテーマに講演。(https://www.as-if.jp/skillup-seminar-2021-3.html
・所属団体:NPO データ復旧技術研究会

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