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データ復旧

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2023年5月19日

データ復旧で失敗しないために必要な初期診断とは?

データ復旧において、初期診断は非常に重要な役割を担います。

初期診断とは、データ復旧を専門とする技術者が障害状況を確認し、復旧可能か判断する作業のことです。これにより、復旧期間、費用が算出されます。

データ復旧は多くの場合、ハードウェアの故障やソフトウェアの不具合によって発生しますが、障害を特定するには様々な知識が必要となります。

例えば、パソコンやデジタルカメラ、レコーダーやスマートフォンなど幅広い筐体の知識、メーカーやモデル毎の特性理解、HDDやSSDなどの記憶媒体の構造的な理解やファームウェアの知識など多種多様な知識が求められます。 また、機器の種類や障害の状況に合わせて専用の機器やソフトウェアを使用するため、多くの経験も必要となります。

また、初期診断の正確さによって、復旧可能なデータの範囲が決まります。そのため、データ復旧の専門業者に依頼することが望ましいと言えます。

データ復旧で失敗しないために必要な初期診断とは?

初期診断の流れについて

データ復旧の初期診断には、機器の解体、1次診断、2次診断の3つのステップがあります。

機器の解体

パソコンや外付けHDDを分解し、記憶媒体(HDD・SSD)を取り出します。機器の解体時に筐体を傷つけずに作業するには、専門的な知識と技術が必要になります。

1次診断

1次診断では、物理的な損傷がないかを確認します。この診断は専門ツールを用いて行います。セクタが正常に読み出せるか、記憶媒体を構成するパーツに破損がないか調査を行います。

2次診断

2次診断では、論理障害の確認とデータの確認を行います。論理障害とは、データが正常に読み込まれない原因となる問題のことです。
例えば、ファイルシステムの破損やデータの削除が該当します。2次診断では、クラスタのスキャンやファイルシステムの解析を行い、データが検出できるか調査を行います。

以上が、データ復旧における初期診断の大まかな流れです。続いて、1次診断・2次診断の詳細を解説していきます。

1次診断は具体的にどんなことをやっているの?

1.問診確認と外的損傷の確認

1次診断において、まずはお客様からの問診状況を確認します。
例えば、「媒体を落下させてしまった」「水に濡らしてしまった」「他社に依頼したことがある」等の情報は、復旧する上で重要な情報となるため、該当する記載がないか顧客カルテを確認します。

次に、記憶媒体に外的破損(水濡れの跡や、他社作業などによる開封痕)が無いかを目視確認します。外的破損がある場合、機器をいきなり復旧用ツールに接続し、通電すると回復困難なダメージを与えてしまうため、慎重に診断を行います。

問診情報や外的破損がなければ、物理復旧ツールに記録媒体を接続して、動作確認をします。

2.物理判定(HDDの場合)

物理復旧ツールに接続し、通電させて動作音を確認します。HDD内部のパーツが壊れている場合は音で判断を行いますが、通電の際に異音がある場合は直ちに通電を止めます。動作音を聴くことにより次の判定が行えます。(PCB障害、ヘッド障害、モーター障害)

また、動作音によりスクラッチ(データが保存されるプラッタへの傷)が疑われる場合にはお客様に了承をいただいたうえで、弊社クリーンブースにてHDDを開封し、スクラッチの有無を確認します。

動作音が正常であれば、データアクセスが出来るか試みます。データアクセスが正常でない場合にはより詳細な調査を行い、次の障害特定を行います。(ファームウェア障害、バットセクタ、ヘッド障害)

データアクセスが正常だった場合、物理障害は発生していないと判断し、2次診断に移ります。

3.物理判定(フラッシュメディアの場合)

SSD/USBメモリ/SDカードなどフラッシュメディアの場合は、物理復旧ツールに接続し、通電させてデータアクセスが出来るか試みます。データアクセスが正常でない場合はさらに詳しく調査を行い、障害の特定を行います。具体的には(基盤障害、ファームウェア障害、メモリ障害)などが特定されます。

一方、データアクセスも正常だった場合は物理障害は発生していないと判断し、2次診断に移ります。

2次診断は具体的にどんなことをやっているの?

2次診断は、1次診断で物理的な障害がないと判断された場合に行われる、論理診断です。2次診断においても、まずはお客様からの問い合わせ内容を確認します。

削除など今以上に状態悪化の可能性がある場合はそれを防ぐため、診断作業の前に複製ツールを使用してクローンディスクを作成し、クローンディスクを対象にクラスタスキャンなどの論理調査を行います。

その後、検出されたデータの確認を行い、お客様がご希望されているデータの検出ができれば診断作業は終了となります。しかし、検出できない場合は更に高度な解析を行い、それでもデータが検出されない場合は復旧不可として報告します。

削除以外の論理障害の場合は、ファイルシステムの解析を行います。その後、お客様の希望データが検出できているか確認を行い、データの検出ができれば診断作業は終了となります。

データ復旧で失敗しないために必要な初期診断とは:まとめ

初期診断は、故障の原因を特定して復旧の可能性を判断するために行われます。この作業には専門知識と経験が必要であり、データ復旧の専門業者に依頼することが望ましいです。

また、初期診断の正確さによって復旧可能なデータの範囲が決まり、復旧の可能性や費用の見積もりが行われるため、安心して任せられる業者選定と複数の業者から見積もりを取り、慎重に比較することも必要です。

kosuga

執筆者
小菅 大樹(Kosuga Daiki)

■執筆者情報

・会社名:AOSデータ株式会社
・部署名:データ復旧事業部
・略歴:2015年に入社。物理障害復旧部門の立ち上げを行い、HDD・SSD・Flash Mediaの内製化を行った。自身でも1万台以上の物理障害の復旧を成功させている。
・保有特許:特開2017-188178(https://ipforce.jp/patent-jp-B9-6450702
・過去の講演:車載組込みシステムフォーラム(ASIF)様にて、「ストレージの物理障害対応と車載機器へのデジタルフォレンジックの活用例」をテーマに講演。(https://www.as-if.jp/skillup-seminar-2021-3.html
・所属団体:NPO データ復旧技術研究会

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