GoProは人気のカメラで、活用している人は多くいます。この記事では、GoProのデータは復旧できるのかやデータが見れなくなる要因や原因、復旧方法、データ復旧業者の選び方などを解説しています。これまで撮ってきたデータが急に見れなくなり、復旧できずに困っている人は参考にしてください。

目次
そもそもGoProとは
GoProとは、同名の企業が製造・販売するアクションカメラです。小型でありながら防水機能が備わっており、アクションシーンや迫力ある景色の撮影に適しています。なお、GoProのなかにもいくつか種類がありますが、基本的な機能は同様です。撮影したデータは「microSDカード」に保存されます。
GoProのデータは復旧できる?
多くのGoProユーザーは、撮影したデータをスマートフォンやパソコンなどに転送したいと考えてるでしょう。ところが、microSDカードに保存したはずのデータが見れなくなるケースがあります。誤ってデータを削除したり、アクセス不可になったりすると、思い出の記録を失うことになるでしょう。ただし、原因にもよりますが、データを復旧できる可能性は十分にあります。
GoProのデータが見れなくなる2つの要因
GoProのデータが見れなくなる原因には、おおまかに分けて2つの要因があります。「論理障害」と「物理障害」です。論理障害と物理障害それぞれについて、以下で解説します。
1.論理障害
論理障害は、GoPro本体ではなく、記録データやフォルダ構成などに問題が発生する障害です。論理障害が起こると、主に「microSDカードを認識できない」「ファイルに文字化けが起こった」「データを読み込めない」「ファイルが見えない」などの症状が表れます。
社では不可能だったデータの復旧にも多数成功しています。コンサルタントによる丁寧なフォローも電話、メールで受けられるため、興味を持った人はぜひお問い合わせください。
2.物理障害
物理障害は、microSDカードが物理的に破損して発生する障害です。物理障害が発生する主な原因には、水没・経年劣化・折れ曲がり・静電気などがあります。物理障害が発生すると自身での復旧は不可能なため、物理障害が疑われる場合はすぐに使用を中止しましょう。自身で無理に復旧を試みると、かえって状況が悪化し、データが完全に消えてしまうこともあります。
GoProのデータが見れなくなる3つの原因
GoProのデータは、なぜ見れなくなるのでしょうか。おもな3つの原因を解説します。
誤った削除・フォーマット
誤って削除したり、フォーマットしたりすると、データが削除されます。このように、必要なデータにも関わらず、操作を誤って削除するケースがあります。また、保存していないデータがあることに気付かずフォーマットすると、すべてのデータが失われてしまいます。
microSDカードの破損
microSDカードの物理的な破損によって、GoProのデータが見れなくなるケースがあります。水や雨で濡れたり、折れたり落下したりなどで損傷を負うと、復旧ソフトでの復旧は不可能です。
不適切な取り外し
不適切なタイミングでmicroSDカードを取り外すと、データが破損するリスクがあります。たとえば、データを保存している最中に無理に取り外すと、ファイルが損傷しやすくなります。データの記録中や保存中にmicroSDカードを取り外さないよう注意が必要です。
GoProのデータを復旧する方法
GoProのデータを復旧するには、SOS機能や復旧ソフト、専門業者などを活用しましょう。それぞれの方法を解説します。
GoProのSOS機能を活用する
GoProに搭載されたSOS機能を活用する方法です。SOS機能とは、同じカメラで撮影したデータの復旧に役立つ機能です。microSDカードをスキャンし、自転車マークや絆創膏マーク、ファイル復旧のメッセージなどが表示されたのち、ボタンを押して復旧を実施できます。無事に復旧できると、通常通り起動すると、復旧したデータが見られるようになります。
データ復旧ソフトを活用する
データ復旧ソフトを活用して復旧できるケースがあります。データ復旧ソフトの活用は、専門業者への依頼と比較して、費用を抑えられます。ただし、復旧できるのは軽度の論理障害のみです。重度の論理障害や物理障害は、データ復旧ソフトでは復旧できません。また、誤った操作によって状況が悪化する可能性もあるため、安易な利用は避けたほうがよいでしょう。
データ復旧の専門業者に依頼する
データ復旧業者に依頼することで、データ復旧ソフトでは不可能なデータの復旧が可能になります。microSDカードは論理障害と物理障害で発生する症状が同じであり、障害の違いや大きさを見分けるのは難しいでしょう。専門的な知識を持つデータ復旧業者であれば、的確な判断をもとに復旧を行うため、データ復旧の可能性が高まります。
GoProのデータを復旧する際の注意点
GoProのデータを復旧したい際に、してはいけないことがあります。主な注意点を3つ解説します。
電源のオン・オフや抜き差しを繰り返さない
GoProのデータが見れなくなった際に、電源のオン・オフや抜き差しを何度も繰り返さないようにしましょう。何度も繰り返すと、症状が悪化することもあります。microSDカードのデータが上書きされ、データが失われる恐れがあります。また、電源をオンにし、通電を続けることもリスクがあるので注意が必要です。
microSDカードの使用を続けない
見れなくなったデータを復旧したい場合、そのmicroSDカードの使用を続けないようにしましょう。データを削除したり、データが見れなくなったりした時点ではデータは完全には消えていませんが、使用を続け、上書きしてしまうと完全にデータが消えます。不具合を感じた場合、早期に使用をやめることが重要です。
データ復旧ソフトに頼り過ぎない
データ復旧ソフトで復旧できる場合もあるが、それは軽度の論理障害のみです。誤った操作によって失敗し、復旧できたはずのデータが悪化するケースもあります。絶対に復旧したいデータの場合、専門業者へ依頼しましょう。
GoProのデータを確実に復旧するには専門業者に依頼する
GoProのデータを確実に復旧したい場合には、専門業者への依頼がおすすめです。データ復旧の専門業者であれば、重度の論理障害や物理障害でも復旧が可能です。プロが原因を特定し、適切な対応をすることによって、多くの場合、データを復旧できます。ただし、データ復旧ソフトと比較すると、費用がかかります。
GoProのデータ復旧業者の選び方
データ復旧業者を選ぶ際には、プライバシー対策や復旧実績が重要です。それぞれの選び方を解説します。
プライバシー対策が整っている
データ復旧業者を選ぶ際、セキュリティ対策が整っていることは重要です。SDカードにはプライベートな写真や個人情報が含まれることも多くあります。個人情報の取り扱いについて、基準を満たしていることを示す「ISO認証」や「プライバシーマーク」などの認定を受けた業者であれば安心です。
他社で復旧できなかったデータの復旧実績がある
他のデータ復旧業者が復旧できなかったデータの復旧実績がある業者は、技術が優れていると判断できます。また、官公庁や上場企業などの復旧実績が多い業者も信頼できるでしょう。業者によって復旧できる症状が異なるため、技術力が高く、高難度の障害に対応できる業者を選ぶことが重要です。
まとめ
GoProのデータはmicroSDカードに保存されます。microSDカードのデータは、論理障害と物理障害で見れなくなるケースがあります。GoProのSOS機能やデータ復旧ソフトで復旧できる場合もありますが、症状が重ければ専門業者への依頼が必要です。
microSDカードカードからデータを取り出したい場合は、データ復旧業者の力を借りるのがおすすめです。AOSデータ復旧サービスセンターは、確かなスクラッチ、およびメモリ復旧技術を用いた作業で、クライアントから高い評価を受けています。
他社では不可能だったデータの復旧にも多数成功しています。コンサルタントによる丁寧なフォローも電話、メールで受けられるため、興味を持った人はぜひお問い合わせください。

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執筆者
小菅 大樹(Kosuga Daiki)
■執筆者情報
・会社名:AOSデータ株式会社
・部署名:データ復旧事業部
・略歴:2015年に入社。物理障害復旧部門の立ち上げを行い、HDD・SSD・Flash Mediaの内製化を行った。自身でも1万台以上の物理障害の復旧を成功させている。
・保有特許:特開2017-188178(https://ipforce.jp/patent-jp-B9-6450702)
・過去の講演:車載組込みシステムフォーラム(ASIF)様にて、「ストレージの物理障害対応と車載機器へのデジタルフォレンジックの活用例」をテーマに講演。(https://www.as-if.jp/skillup-seminar-2021-3.html)
・所属団体:NPO データ復旧技術研究会
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