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データ復旧

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2023年3月20日

データ復旧サービス業者の見分け方

誤った操作や飲み物をこぼすなどして、パソコンやスマートフォンが起動しなくなり、保存されている大切なデータが消えてしまうことがあります。

このような場合、自分でデータを復旧するには限界があるため、データ復旧業者に依頼しなければならないケースも出てきますが、復旧業者選定には注意が必要です。

そこで、今回は信頼できるデータ復旧業者の見分け方にフォーカスして詳しく解説します。

データ復旧サービス業者の見分け方

データ復旧サービスとは

データ復旧サービスとは、パソコンなどの電源が入らない、画面が黒いまま、エラーメッセージが出る、初期化してしまったなどで、読み出せなくなったデータを記録媒体から取り出し復元するサービスのことで、日本ではデータ復旧サービスが事業化してから30年余りになります。

データ復旧において何を優先するべきか?

データ復旧を依頼する場合には、1.復旧スピード、2.復旧精度、3.セキュリティ(機密性)、4.予算の中で何を優先するかを明確にしなければなりません。

復旧までの早さを重視する方

復旧スピードが重要な要素となるケースは以下の場合が多いです。

・エンドユーザーと業者のトラブルで急を要する場合
・メディアで使用する撮影データ
・顧客に提出するデータ
・工事写真などで行政に提出するデータ
・年賀状作成のための住所データ

この場合には、「24時間対応」や「特急サービス」を行っているデータ復旧業者に依頼する必要があります。ただし、データの復旧費用は通常よりも割高になりますので、無用なトラブルを避けるためにも事前に確認してから依頼することが重要です。

5日以内にデータが必要な場合は、早さを優先すべきと考えた方が無難です。

確実・安全にデータを復旧したい方

大切なデータをとにかく確実・安全に復旧したい方はデータの「復旧率」や「復元率」を重視しがちですが、Webサイトで高いデータ復旧率を宣伝している業者にデータ復旧を依頼してトラブルになるケースがあります。 その理由は、「データ復旧率」には法律などで定められた算出方法がないため、何を基に算出したかは業者によって異なるからで、合理的な根拠がなく「データ復旧率」を宣伝している業者に依頼する場合には注意が必要です。 

ハードディスクやSSD、パソコンなどを外部に持ち出さずに復旧したい方

社内のセキュリティ規定で記録メディアの持ち出しができない、システムを長時間止めることができない、機器の発送や分解が困難である、などの理由でパソコン、外付けHDD、USBメモリなどを外部に持ち出せない場合には、出張サービスを行なっているデータ復旧業者を利用すると良いでしょう。

とにかく低予算で復旧したい方

データ復旧に関して出来るだけ出費を少なくしたいという方は、インターネットで最安値の業者を探したり、相見積もりを取得するなどの方法があります。

この場合、セキュリティ、復旧スピード、復旧の可否については自己判断となりますので、次項で紹介するWebサイトによるデータ復旧業者の見極め方を参考にしてください。

また、メーカー保証のように一定期間内にサーバーやパソコンなどの故障によってデータが消失した場合に、安価で復旧できる「補償型データ復旧サービス」の利用も選択肢の一つになるでしょう。

Webサイトで閲覧する際の見極め方

国内にはデータ復旧業者は100以上あると言われていますが、その中で最適な企業を見つけるのは簡単ではないので、Webサイトで閲覧する際のデータ復旧業者の見極め方を紹介します。

企業概要を見て信用できる会社か?

企業概要は、会社の基本的な情報が簡潔にまとめられており、信頼性を判断する上で有効な情報が含まれています。

例えば、「本店所在地」からは自社ビルかどうか、賃貸であれば入居ビルのレベルで支払能力が推測できます。

また、「設立年月日」からはデータ復旧業者としてのキャリア、「従業員数」や「関連会社」からは会社の規模、「資本金」からは資金力、「事業内容」からはデータ復旧事業に対するウエイトなどを推測することができます。

データ被害時におけるベンダー選定チェックシートを確認しよう

依頼者とデータ復旧事業者とのトラブルを未然に防止することを目的として、一般社団法人日本データ復旧協会(DRAJ)、他4団体が「データ被害時におけるベンダー(業者)選定チェックシート」を共同で作成し公表しています。

データ復旧を依頼する前に、以下のURLからチェックシートをダウンロードし、事前確認、資料請求、返却手順、契約書、報酬、支払条件、支払時期などの質問に答えてリスク判定を行いましょう。
https://www.draj.or.jp/news/check-sheet/

Googleマップの評価を参考にする

Googleマップには事業者のプロイフィールを表示する機能があり、所在地、写真、営業時間などの他に利用者のクチコミを表示する機能があります。

クチコミは一度書かれると削除できないためネガティブなクチコミはそのまま残るので、費用・技術・対応などに関する問題点をチェックできるとともに、それに対する「オーナーからの返信」で誠意を持って対応しているかどうかが把握できます。

データ復旧サービス業者の見分け方のポイント

企業概要、ベンダー選定チェックシート、Googleマップの評価などで、データ復旧サービス業者を絞り込んだ後は、次のチェックポイントをもとに最適な業者を選びましょう。

専門性があるか

専門性や技術力はデータ復旧業者にとって最も重要な要素になりますが、多くのパソコンメーカー、ハードディスクメーカー、通信キャリアなどと提携し、常に最先端の技術を吸収できる体制があるかどうか、そして優秀なエンジニアを多数抱えているかどうかが大きな判断ポイントになります。

実績と評判はどうか

データ復旧サービスに関し公的機関からの表彰歴や、実績数、警察や官公庁などとの提携は、その業者の実力や信頼度を評価する上で重要なポイントとなります。

料金が安すぎないか

データ復旧業者を選ぶ場合には復旧料金は大きな要素となりますが、必ずしも安価な業者が良いとは限らないので、複数の業者から見積りをもらい比較するとともに、前述の専門性・実績・評判などを考慮し総合的に判断することが重要です。

24時間365日対応しているか

官公庁や大手法人の場合には年度末などの繁忙期に、サーバーへの負荷が増大しアクセスできなくなると大きな問題となるので緊急時の対応が不可欠になります。

そのため、24時間365日電話受付を行っていることも重要な選択ポイントです。

業者選びを失敗しないために

業者選びを失敗しないために、トラブルの原因となる項目を整理しましたので、データ復旧業者と契約を締結する前にチェックしましょう。

データ復旧業者選びを失敗しないためのチェックリスト

・データ復旧のための料金が明確に把握できるか
・故障したデバイスの送料をどちらが負担するか明記してあるか
・データ復旧の期間についてある程度の目安を示されているか
・データ復旧が成功した場合の納品方法について記載しているか
・データ復旧の成功/失敗の定義が明確になっているか
・データ復旧業者の説明は専門用語を多用せず理解できる内容であったか

まとめ:データ復旧サービス業者の見分け方

ここまで、信頼できるデータ復旧業者の選び方を、1.優先事項、2.Webサイト、3.業者選定における見分け方のポイント、4.注意ポイントなど色々な角度で解説してきました。

データの消失にはいろいろな原因があり、ハードウエアが破損しておらずデータ復旧ソフトで解決できるケースもありますが、原因が特定できない場合や、ハードウエアが破損している場合にはデータ復旧業者の無料初期診断を利用すると良いでしょう。

その際には、この記事を参考に信頼できるデータ復旧業者を選んでください。

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