お客さまにご安心いただく為の様々な取り組み
Various Initiatives
お客様に安心してご依頼いただく為の様々な取り組み
「大切なデータを本当に安心して預けられますか?」
私たちは、お客様の不安を理解しています。データ復旧では機密情報を扱うからこそ、技術力だけでなく、徹底したセキュリティ管理が不可欠だと考えています。
このページでは、我々が実践する「データを守るための具体的な取り組み」を公開します。
データ復旧に不可欠な専門設備
データ復旧には、大きく分けて 「物理的な修復作業」と「データの解析作業」が必要です。 物理修復では、ハードディスクを安全に分解・修理するための クリーンな環境と精密機器が不可欠です。 また、データ解析では、障害に応じた専門的なツールを使い分けます。
クリーンブース – ハードディスクの安全な分解作業

ハードディスクを安全に分解するには、「無菌室」レベルのクリーンな環境が必要です。なぜなら、目に見えないほど小さなホコリでも、高速回転するディスクに傷をつけ、 データを永久に失わせる原因になるからです。
当社は、ハードディスク製造時と同等の「クラス100」規格のクリーンブースを保有。 徹底的にホコリを排除した環境で、あなたの大切なデータを扱います。
■ クラス100とは?
約1畳分の空間に、髪の毛の1/100サイズの微粒子が100個以下に管理された、 極めてクリーンな環境です。
デジタルマイクロスコープ – 微細な損傷の精密診断

データ復旧で最も重要なのは、「正確な診断」です。 なぜなら、損傷の見逃しは復旧作業中のさらなる破損を招き、データが完全に失われる原因となるからです。当社では、最大200倍に拡大できる デジタルマイクロスコープを使用し、肉眼では絶対に見えない損傷を精密診断。
髪の毛の1/10サイズの異常も見逃さず、損傷の種類と程度を正確に把握することで、最適な復旧方法を選択します。この精密診断が、当社の高い復旧率を支える技術力の一つです。
リワークシステム – フラッシュメモリチップの安全な取り外し

USBメモリやSDカードが物理的に破損した場合、データが保存されている「メモリチップ」を 基板から取り外して読み取る必要があります。メモリチップは基板にハンダで固定されており、 取り外すにはハンダを溶かす必要があります。 しかし、わずかな温度管理のミスがデータの完全消失につながります。
当社が導入している「リワークシステム」は、±1℃の精度で コントロールできる専門設備です。赤外線センサーでリアルタイムに温度を監視しながら、チップへの熱ダメージを最小限に抑えて 安全に取り外すことができます。 この設備により、基板が破損した媒体からも データを救出できる可能性が高まります。
解析ツール – あらゆる障害パターンへの対応
データ復旧業界では、使用するツールを秘密にする傾向があります。しかし当社は、お客様が安心して依頼できるよう使用しているツールを公開することにしました。「どんな技術を持っているのか」「本当に復旧できる設備があるのか」について、お客さまには知る権利があると考えているからです。
ハードディスク解析
- ・PC-3000シリーズ (UDMA/Express/SAS/Portable)
└ HDDの物理障害診断・復旧の世界標準 - ・DFL
└ 特殊な物理障害・ファームウェア障害に対応
SSD・フラッシュメモリ解析
- ・PC-3000 Flash/PortableⅢ
└ フラッシュメモリの低レベル解析 - ・Flash Extractor
└ メモリチップから直接データを抽出 - ・VNR
└ NAND型フラッシュメモリの解析
ファイルシステム解析
- ・Final DATA(自社開発)
└ 独自アルゴリズムによるファイル復元 - ・R-Studio
└ 複雑なファイル構造の解析 - ・UFS Explorer
└ あらゆるファイルシステムに対応 - ・Win Hex
└ バイナリレベルでの詳細解析
データ検証・フォレンジック
- ・AOS画像解析フォレンジック
└ 破損した画像・動画ファイルの修復 - ・AOS Final Forensics
└ 高度なデータ検証・フォレンジック解析 - ・ファイルアクセス解析ツール
└ ファイルの使用履歴・削除時刻の解析
※すべて自社開発
補助ツール
- ・リネームツール
└ 大量ファイルの効率的な整理・命名 - ・ファイル破損判定ツール
└ 復旧データの品質を自動チェック
※すべて自社開発
バーコードによる取り違え防止システムを自社開発し運用
データ復旧で最も重要なのは技術力—— しかし、それと同じくらい重要なのが 「正確な管理」です。なぜなら、どれだけ高い技術で データを復旧できたとしても、データを別のお客さまに渡してしまったら 意味がないからです。
バーコードによる取り違え防止システム

当社では、すべての案件に固有のバーコードを発行し、全工程でスキャンを必須化。 異なる案件を扱おうとすると システムが警告を出すため、人的ミスによる取り違えを構造的に防止しています。
お客さまの大切なデータを、 確実にお客さまのもとへお返しする—— 当たり前のことを、当たり前に実現するための 当社の取り組みです。
このシステムは、市販のパッケージではなく 当社が独自に開発したものです。
お客さまのデータを安全に守るためのセキュリティ
データ復旧では、お客さまの機密情報を 一時的にお預かりすることになります。企業の重要書類、個人的な写真、 取引先情報、財務データ—— これらが外部に漏れたり、 第三者に見られたりすることは 絶対に許されません。
当社では、物理的なセキュリティから制度的な管理まで、多層的な対策を実施。お客さまの大切なデータを、確実に守る体制を整えています。
ISMS(ISO/IEC27001:2022)の取得

データ復旧業者のセキュリティ体制を、どう判断すればよいでしょうか? その答えの一つが「ISMS認証」です。ISMS(ISO27001)は、情報セキュリティに関する国際規格。企業の情報管理体制を第三者機関が審査し、厳格な基準をクリアした企業のみに与えられます。お客様のデータはこの国際基準に基づいて管理されていることを証明しています。
当社は2022年版の最新規格で認証を取得。 お客様の機密情報を確実に保護しています。
入退出時のセキュリティ

データ復旧室への不正侵入—— これは絶対に防がなければなりません。 なぜなら、作業エリアにはお客さまの機密データを含む ハードディスクやUSBメモリが保管されているからです。入室時だけの認証では「社員の後ろから別の人が一緒に入ってしまう」「誰が作業エリアにいるか把握できない」「緊急時に誰が残っているかわからない」当社では入退室の両方で認証することで、これらのリスクを防いでいます。
お客さまの機密データを扱う作業エリアだからこそ、厳格な管理を行っています。
防犯カメラの設置

24時間365日、すべてを記録 社内の主要エリアに防犯カメラを設置し、24時間体制で録画を行っています。
作業エリア、保管場所、入退室ゲート—— すべての動きが記録され、 万が一の際にも検証が可能です。 これにより、不正行為の抑止と 問題発生時の迅速な原因究明を実現しています。
全従業員と秘密保持契約を締結

すべての従業員と秘密保持契約(NDA)を締結。
業務で知り得たお客様の情報を第三者に漏らすことを法的に禁止しています。この義務は退職後も継続されるため、 お客さまの機密情報は永続的に保護されます。
単なる社内ルールではなく、法的拘束力のある契約としてお客さまの機密情報を守っています。
このように、当社では設備・システム・セキュリティと様々な角度からお客さまのデータを守っています。
しかし、最も重要なのは——「誰がデータを扱うか」です。
どれだけ優れた設備や厳格なセキュリティがあっても、それを扱う技術者の質が低ければ意味がありません。
お客さまのデータを復旧するエンジニア育成
「誰が私のデータを扱うのだろう…」 データ復旧を依頼する際、多くのお客さまがこの不安を抱かれます。 当社では、経験の浅いスタッフが お客さまの大切なデータを扱うことはありません。
すべての技術者は、社内の研修・試験で一定の基準をクリアしなければ実際の案件を担当できないルールです。また、技術者は専門分野ごとに分類され、それぞれの分野で当社規定のスキル習得項目を満たす必要があります。つまり、お客さまのデータを扱うのは 「データ復旧のプロフェッショナル」のみです。
高レベルな技術者の育成

当社の技術者は、以下の専門分野に分類されます。
・HDD物理復旧エンジニア ・Flash復旧エンジニア ・Mobile復旧エンジニア ・論理障害復旧エンジニア ・RAID復旧エンジニア
例えばHDD物理復旧エンジニアの場合、 一人前として認定されるためには150項目以上のスキルを習得する必要があります。 すべての技術者が、このような厳格な基準をクリアしてから、お客様の案件を担当します。
こちらのコンテンツもぜひ、ご確認ください。













